個人的な感想が強めです。
訓練・教育においてこうやるべき、と断定する内容ではありません。
あくまで我が家の愛犬サマンサを見ていての感想となります。
僕はトレーナーでなければ、何か動物に関する職に就いていた経験もないふつうの一般人。
ジャーマン・シェパードは通常、素人が扱うには難しいとされる犬種。
素人の僕たちが家族に迎えるためには、それなりの覚悟と準備が必要だった。
サマンサと出会うきっかけをくれた訓練士さんに話を聞いたり、ネット上で多く見られるノウハウを学んだり・・・。
当初は本当に自分たちで良い子に育てていく事ができるだろうかと心配が絶えない日々だったけど、今ではしっかりと良い子に育ってるんじゃないかなと自負してます。
サマンサが家族になって2年、年齢も2歳と少し(2020年10月時点)、これまでにサマンサを教育する上で役立った知識やグッズなんかを紹介して、これからジャーマン・シェパードやその他の大型犬を家族に迎える方の参考になればと思います。
大型犬の2才となると身体は大人でも精神は子供、これからもサマンサの訓練は続く。
その様子もこのブログで発信していきます。
Contents
そもそもジャーマン・シェパードってどんな犬?
ジャーマン・シェパードといえば、警察犬や軍用犬、行方不明になった人や特定のものを探す探知犬、災害時に活躍する救助犬などなど、人と一緒に働く能力がほかの犬種に比べて高いすごいやつ。
平均体重は男の子で30~40㎏、女の子だと23~33㎏ほど。(wiki調べ)
平均寿命は12歳。短いねぇ。
毛色はブラック&タンが一般的で他にも全身ブラックな子もいます。サマンサは前者。
賢さゆえに、普通の家庭で一緒に暮らすのは難しい…力も強いし、舐められてしまうと手が付けられない、なんて意見も少なくない。(シェパードに限らず全ての大型犬に言えることだけど。)
ウチのサマンサを見ていて分かる、飼い主への忠誠心の強さから来客への警戒心が強かったり、散歩中に挙動不審な人が近づいてきたりすると間に入って威嚇したりすることも。
警戒心が強いと言うことは、裏返すと臆病とも言える。シェパードに限らず、僕の周りの大型犬たちも怖がりな子が多め。道を歩いていて可愛らしい犬が居たからと、突然近づくのはやめてあげましょう。
でも、「この人はわるい人じゃない!」ってことがわかると全身で嬉しい・楽しいを表現して愛嬌を振りまきます。
シェパードは耳やしっぽなど、犬が感情を表現するパーツが大きいからとても表情豊か。可愛い。
ちなみに外飼いのシェパードは攻撃性が強くなる傾向があるそうです。
見た目によらず、かなりの寂しんぼなので家の中で一緒に過ごそう。
食費ってどんなもん?
どんなフードを食べさせてあげるかにも依るのでとりあえず参考までに、
サマンサはフード+缶詰+蒸し鶏(胸肉)をブレンドした妻特製のものを食べていて、月に大体13000円前後。(おやつは除く)
大型犬としてはたぶん他の子たちよりも安く済んでるんじゃないかな。
健康面を重視してとにかく高いフード!という意見もわからなくはないけれど、その子の好き嫌いはもちろんアレルギーやそもそも体質に合わずにおなかを下しちゃうなんてこともあるので、周りの意見…例えば僕ならブリーダーさんやショッピングサイトのレビューとかを参考にして、とりあえず1~2か月試して体調の変化や食いっぷりを観察するのが良いと思います。
健康面だけを気にして愛犬が好きでもないご飯を食べさせ続けるのは可哀想だ。
自分が薬膳料理ばかり食べさせられてたらたまには味の濃いものも食べたくなるでしょう。もちろん、健康も大事だけど。
サマンサは、初めは喜んで食べてたのに好みが変わって食べなくなった事例も…。人でも飽きはあるから犬にもあるんでしょう。
突然食べなくなるもんだから病気か!?と心配になったけどフードを変えたらモリモリ食べだしました。ただ、妻の作るサマンサ専用ご飯が僕から見ても美味そうに進化していて、それが原因というのもあるかも。
家の中での過ごし方
我が家においてサマンサは、僕や妻と同じようにフリーな環境で生活。
誤食してしまうとまずい食べ物なんかがあるキッチン周辺を除き、すべての部屋を自由に出入りしています。
家具を噛んだりといったイタズラも一切なく心配もしていない。
さすがに生後3ヵ月~1才くらいまでは机の脚を噛んだり絨毯を噛んだりとやんちゃな時期があったけど、根気よくやっちゃいけないことを教えてあげているうちにイタズラもなくなりました。
現在は何もしていないということではなく、早朝、近所の河川敷に散歩に行って思い切り走らせて、日中お留守番の時間はぐっすり眠って過ごすようにさせています。
そして帰宅したら上手に留守番ができたことを思い切り褒めてあげてまた一緒に散歩に出かける。それの繰り返しの日々。
大きい身体なんだから留守番の間ずーっとケージの中は可哀そうだし、もしイタズラをしてしまっても僕が十分にストレス発散させてやれてないんだと、自分に言い聞かせてます。
トイレスペースはあるけどほとんど外で済ますので雨で散歩に行けない日以外は出番なし。
寝る場所はベッドでみんなで寝る。ダブルサイズだけどサマンサがベッドの60%を占領するので狭い狭い。将来的にもう少し大きいベッドを検討中・・・。
一応ベッド横に寝床を作ってあるけどどうしても引っ付いていたいらしくベッドの上に乗ってきます。可愛いやつめ。
・・・と、いった感じで、ほとんど人間と変わらない環境で生活しているんじゃないかなーと思う。
サマンサの遊び方
大型犬と暮らす上で最も大変じゃないかと思うのが‘’運動‘’。
犬種にもよるけどシェパードのようなスタミナ満点な犬種だと1日あたり2時間程度は遊ばせてあげなきゃいけない、なんて言われています。
初めて犬と暮らす人からすれば、運動と言ってもどうやって遊べばいいの?歩くだけでいいの?という感じじゃないだろうか。
そこで、正しいかどうかはさておきサマンサの遊び方をご紹介。
サマンサの運動は大きく分けて朝と夕方の2回。
朝は近所に大きな川が流れていて、そこの河川敷が走り回るのに十分すぎるほどの広さがある。
サマンサは石ころが大好きで、河川敷に落ちている石を遠くに投げてやるとちゃんと拾って持って帰ってくる。たまに休憩がてらブラブラしたり、夏場は川の中に入って水浴びしたりと、そんな遊びを40〜60分。自分の目覚ましにも良いので我ながら良い環境だなと思います。
夕方の運動は主に散歩。散歩とは言ってもただ歩くだけじゃなく、何かしらの訓練・教育を混じえながらの散歩。
たとえば、ジョギングしている人や別の犬の散歩をしている人たちが接近したときに興奮することなく、じっとして居られるようにする練習や、信号や交差点で一緒に立ち止まり、その場でお座りをして待つ練習、拾った石を覚えさせて、草むらに放り投げてそれを探し出す遊びなどなど、頭を使いながら散歩をするようにしています。
散歩の時間はサマンサの気分により長かったり短かったりで、満足すると露骨に帰りたいアピール(立ち止まるor家に向かって歩く)を始めます。平均すると大体40分ほど…。朝と合わせると1時間20分ぐらい。
書籍やネットの情報を見ていると、1日に2時間程度の運動が必要だーという話をよく目にします。
サマンサを見ていて感じたのは、実際は「その子による」ということ。
ちょっと太り気味でダイエットが必要だという子には多少嫌がっても適度な運動をさせるべきだろうけど、そうでもない場合は本人の様子を見ながら時間を決めたほうが良いと僕は思う。
夏場の散歩なんて特に気を遣う。灼熱の炎天下の中を散歩している人を良く見かけるけれど自分も辛いんじゃないだろうか・・・と。
サマンサは夏場の散歩は夜でも地熱でかなり体力を奪われるようで、家を出て20分ほどで「もういいんじゃないですかね」とでも言いたげな顔で僕を見ます。そんな時は無理せず帰って家の中で遊ぶ。
そして翌朝、川に連れて行って水浴びして遊ぶ。
これがサマンサの夏場のルーティンとなります。
まとめ
世間ではジャーマン・シェパードは難しい犬種、素人には向かない。そういった意見が多く、実際我が家でもそれなりの苦労はありました。
ただ、サマンサと一緒に過ごす中で感じたのが、迎えた犬を良い子にするために、訓練が必要なのはまず人間からなんだなーということ。
正しい知識を身に着けるためにネットで見つけた情報を鵜呑みにするのではなくて、迎えた犬それぞれに適したやり方を一緒に暮らしながら探していかなきゃいけない。
同じ犬種でも性格は十人十色。ネットでこう書いてあったからこうしなきゃいけない、なんてそんな簡単な話ではない。
だって生き物なんだから。
まだ迎える前でも、色んな先人の意見を聞いておいて、色んなパターンのノウハウを蓄えておくことが大事だと、今あらためて思う。
サマンサは、そもそもお利口な性格だったんでしょう(親バカ)
お手や伏せなど基本的なことは迎えて1か月ほどでほぼマスター!
イタズラも全くしないし、ぱっと見恐い顔をしてるけど、人懐っこい性格で周りからも可愛い可愛いと言ってもらえる優しい子。外ではキリっとしているけど家の中では無防備な姿を晒す人間臭さもあって僕たちを退屈させません。
ただそれはサマンサが特別というわけではなく、どんなわんこでもちゃんと接してあげていればみんな良い子になるはず。良い子にするにはまず犬を訓練、ではなくて自分の訓練に励もう。
僕もまだまだ勉強不足。サマンサの未来のため、自分も変わらなくちゃと色々決意した今日この頃でした。
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