警察犬とそのハンドラーだと勘違いされたお話

もちろん違うのだけれど。

サマンサと一緒にいると「警察(探知)犬だ!」と勘違いされることがよくある。


ジャーマンシェパードを家庭犬として一緒に暮らしている人は沢山居るし、みんながみんな警察犬だと勘違いされる訳でもないんだろうけど、


サマンサの場合僕の趣味に付き合わされたハーネスや首輪など装身具の見た目のせいもあるのかもしれない。


隣を歩く僕もトレーナーっぽい服装にミリタリーなベルトやポーチを付けて(実際はう〇ちポーチだったり水筒が入ってるだけ)いるもんだからなおさら勘違いされがち。

左から水筒入れ、トリーツポーチ、以前外出中に怪我をさせてしまったことがあるので応急処置用品ポーチ、う〇ちポーチ。


先日早明浦ダムにドライブに行ったときのお話。


移動中、少し休憩しようと車を降りサマンサと一緒にぶらぶらと歩いていると、
突然山の斜面からビニール袋に山菜をたくさん詰め込んだものを手に持った3~4人組と遭遇。

僕は普通に「山菜取りかな」と思って見ていただけなのだけれどどうも様子がおかしい。挙動不審というか落ち着かない様子というか。


その様子を見て、もしかするとこの人たちは無断で人の山に入っていて、山菜を取っていたら警察犬のような犬を連れた奴と遭遇した。と考えているのかもしれないと思ったが、


僕とサマンサは警察関係者でもないし、その人たちの実際の所を知りもしないので問い詰めるわけにもいかない。


よくある、悪いことしてないのにおまわりさんを見かけるとソワソワしちゃうアレ、ということにしてその場を後にした。



ということがあったり、



つい最近の出来事。自宅前の大通りを東京オリンピックの聖火リレーが通過した。


コロナの影響もあって応援している一般客はそこまでの数だったものの、リレー関係者の数が多いこと!

どこを見てもお巡りさんだらけで、それこそべつに悪いことなんてしていなくても妙にソワソワしてしまう。
休日のいつもの散歩の時間がちょうど聖火が並走して通過する瞬間に立ち会えて周囲も大盛り上がり。
サマンサもなんだなんだと落ち着かない。

なんとなく眺めながらゆっくり歩いているとどこからか「すごい!警察犬もいる!」
と話し声が聞こえてきて、

違うよー

と思いつつも否定はしない。

誇らしいから。

サマンサを探知犬として一緒に頑張ってみたいな、とハンドラーを目指すことを考えたこともある。

が、仕事や時間のこともあったりで今からではそれもかなわず…それでも、
自分でやれることはやってみようと、自宅で物を隠してそれを探す、ということをやっていたりもする。

ともかく、憧れはあるのです。


愛犬と出勤し、愛犬と一緒に帰宅する。夢のような仕事。


ヒソヒソと聞こえる地元民の「警察犬だ!」の声にニンマリしながら歩いていると横断歩道を渡る人を誘導する婦警さんに遭遇。


するとすれ違いざまに会釈された。住民にするような挨拶交じりの会釈ではなく、仕事仲間にお疲れ様っすとでも言うような会釈…

僕の勘違いかもしれないけど、もしかするとおまわりさんにも関係者だと思われていたのかも…?


そう一度思ってしまうと周囲にいるおまわりさんにやたら見られているような気がしてならない。


警察官の服装ではないのに犬だけはそれっぽい恰好をしている妙な奴がいる!とでも思われていそう。


パトカーに似た車を作ると違法となるように僕も勘違いさせて公務執行妨害!とならないかだんだん不安になってきた…。
そこで策士の僕、信号待ちついでにサマンサと「お手」「回れ」「タッチ」をしてじゃれて遊び、


「職務中の奴がこんな一大イベントの時に遊んでいるわけないだろ!」とアピール。


すると周囲から「すごーい!」「お利口さんだ!」「警察犬ってやっぱり賢いんだ!」と関心の声。


策士策に溺れる。


逆に注目を浴びてしまった。


さらにどこからか「爆発物探知犬?」と少々マニアックなワードが聞こえてきてなんでそう思ったんだろうと疑問に思っていると、


僕のすぐ傍を2台のトラックが通過。荷台にはそれぞれ、


青いボディに小さなショベルカーのような見た目に器用な動きができそうなアームの付いた機械と、


“なにか”を入れておく、多少のことでは壊れない頑丈そうな容器を積んでいて、その2台を見てすぐにピンときた。

爆発物処理車、だった。


初めて目撃して感動したのと同時に、なんて間の悪いエンカウント。


ただでさえ聖火を警備する厳戒態勢でピリピリした空気の中だというのにおまわりさんの懸念を増やしてしまうと申し訳ないのでほどほどの所で退散した。



などなど、このようなことが度々ある。
普通にドッグランで遊んでいるときも「警察関係者の方ですか?」とストレートに聞かれることもしばしば。



先述した通り、いつか時間とお金に余裕があればハンドラーを目指してみようかなとも思っているので勘違いをされるのはまんざらでもない、


むしろ嬉しかったりもするわけで、周囲からそういう目で見られることもあるんだと思うと、サマンサも、もちろん僕もしっかりとした姿を見せていないといけないなーと思う。


あまりにだらしない親の姿、やりたい放題の犬の姿を晒してしまうとその犬種全体のイメージを周囲に与えてしまうわけだから、ただでさえ怖い印象の強いシェパードと暮らすなら尚更のしっかりしないと。


どうせやるなら本物より本物らしく!

そう思う出来事だったのでした。

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