大型犬をこれから初めて迎える事を考えている人は、
ワクワクが半分、
迎える事で自分たちの生活にどんな変化があるんだろう、なんていう不安が半分じゃないかと思う。
僕も実家ではシーズーとパグといった小型犬とは小さいころから一緒に過ごしていたり、
サマンサを迎える前から我が家にはフェレットという体重1㎏ちょっとの小さな住人がいたりはしたけれど
今回は大型犬
しかも初心者には基本的にはオススメされないジャーマンシェパードという犬種もあって本当に自分たちで大丈夫なんだろうかと心配だった。
今でこそお利口そうなサマンサだけど、そうなるまでは問題行動(大騒ぎするほどの事は今までなかったけれど)が起きるたびなんとかしなきゃなんとかしなきゃと奔走していた。
そんなわけで、これから大型犬を迎えるって人たちを安心させる、とは違うけど、
僕たちはこうやってきたよってのを紹介します。
別の記事でも書いていた通り、サマンサを迎えたのは一軒家に引っ越してからほんの2・3か月後の事。
引っ越してすぐの頃はまさか大型犬が我が家にやってくるとは思っていなくて、全然お出迎えができる状態じゃなかった。
Contents
床をタイルカーペットで埋めた
まず最初に始めたことは、家の床に滑り止め。
仔犬はまだ身体の骨が丈夫じゃなくて、少し転んだだけで怪我に繋がりかねない。
床の滑り止めは重要です。
動線上には全てホームセンターや家具屋で買ってきたタイルカーペットを敷きつめ、階段にも段の形に合うようにカーペットをカットして敷いています。
ちなみに僕のオススメというか、何度も色んな種類を試した結果行き着いたのがニトリのタイルカーペット。
参考までにリビングに10畳分ほど敷くことになり、使用したのは約70枚、約25000円ほどだったかな。
このカーペットで良いと思ったところは丈夫であることで、現在体重30㎏近いサマンサ。雨の日なんかには家の中でドタバタと走り回って一緒に遊んであげているのですが今のところ目立った傷は一切無し。
まさにお値段以上。
こういった組み合わせて使うマットはこのタイルカーペットだけでなく、他にもパズルのように嚙合わせて敷くジョイントマットなんかもありますが…実体験から言うと、ジョイントマットはあまりおススメできない。
理由は2つ。
1つ目は厚み。ジョイントマットは嚙合わせることで連結するのでほとんどのモノが厚みがある。
厚みがあった方がクッション性があって良いんじゃないの?という声もあると思う…というより実際クッション性はあって僕は快適だった。
ただ厚みがあるマットは、使い続けているとだんだん薄くなってくる。
動線上とそうじゃないところは厚みが2倍ほども違っていることもあったし、薄くなるということは縦横に広がっているということであって、噛み合わせて連結するのが特徴のジョイントマットが全然嚙み合わなくなっていた。
当然固定できていないので、その部分を踏んだ瞬間転んでしまう事もあり、いつかケガをするかもしれない。
結果すぐにタイルカーペットに切り替えました。
カーペット選びにあたって「滑りにくさ」も気になるところ。
そこで僕は「敷くなら1室隅々まで」をオススメします。
極論、ズレる隙間が無ければズレないわけであって、「動かせない家具があるから敷けない所がある」ではなくて、家具の形に合わせてタイルカーペットを切り抜いてあげましょう。
それなりに大変だとは思うけど、やり遂げた後には、歩くたびに少しづつズレるなんてことのないストレスフリーな環境が出来上がります。
庭に人工芝を敷いた
次に庭。
結論から言うと全面人口芝を敷きました。
引っ越し当初庭は砕石で覆われていて、大きくなった今でこそ気にならないものの我が家にやってきた頃は体重5キロほどの小さい体で砕石だらけの庭では歩き辛いだろうと考え、結果近所のホームセンターでたまたま見つけた人工芝を敷くことにした。
人工芝は通常しっかりした地面に杭を打ち込んで固定するのだ`けど、僕は砕石の上にそのまま敷き、長めの杭を打ち込んで無理やり固定。
強風で吹き上げられないように所々重いものを置いたりして補強しています。
なぜ砕石の上かというと、ずばりめんどくs…地元高知はとにかく雨が多い!
梅雨シーズンの室内の湿度は90%越えと南米アマゾンを肌で感じられるほどの環境(?)で、
強く雨が降ると地面に敷いた人工芝では水捌けが悪かったり舞い上がった土で汚れてしまいそうな気がしたから。
普通に土の地面の上に敷いた場合を知らないから比べようがないけれど、砕石上に敷くことを選んだ今現在、当然汚れもほとんどなく、雨の日も水たまりひとつありません。
風で吹き飛ばされたりも今のところは無し。夏場はここでBBQをしたり、サマンサを水浴びついでにシャンプーしたり…いろんな場面で大活躍。
たまーに水を撒いてデッキブラシで擦るだけでそこそこ綺麗になるので手入れも楽です。
小さい頃はここでよく遊んでいた。天使。
居住空間を作る!
次はケージ。
小さい頃のうちはケージでお留守番をさせるようにしていました。
眠っていられるスペースとトイレスペースが分割されているタイプで、トイレトレーニングのために間に仕切りがあるタイプのものがおススメ。
仔犬のうちはとにかくトイレの回数が多い!
多い時は10分置きににどこにでもします。なんもわからないんだから許してあげましょう。
それを何とかしてあげるのが僕たちの仕事。
何度か見ていると、「あ、おしっこするな」と、なんとなく兆候が分かるようになってくるので、その兆候が見られたらすぐに先述したケージのトイレに入れて隣のベッドルーム(?)との仕切りも閉めると当然、トイレでするしかなくなる。
ちゃんとトイレを済ませたらケージから出して思いっきり褒めてあげる!
サマンサはこのやり方で短期間でトイレ覚えられました。
慣れてきたらトイレの位置を移動させて、「ケージの中でする」ではなく「トイレシートの上でする」という事を認識させる練習をしておけば、もし別の家に遊びに行くことになってもトイレシートさえあれば失敗してしまうことも少なくなるし、成長して体が大きくなってトイレスペースを新調してもすぐに順応できるかと思います。
小物を買い揃える!
あとはご飯皿や水飲み場を用意したりおもちゃを買っておいたり(この時間が一番楽しいかもしれない)
リードや首輪は、やっぱり初めての子となると気合を入れてお気に入りのものを買ってあげたくなるかもしれないけれど、特に大型犬は恐ろしい速度で成長していくのでとりあえずシンプルで安価なモノでも良いかも。
ご飯は、迎え先のブリーダーさんやショップに尋ねれば今食べているフードを教えてくれたり幼犬のうちのご飯の食べさせ方なんかを教えてくれます。
いきなり自分で選んだフードを食べさせようとしても、食べなかったり、体調を崩したりするかもしれないのでとりあえずは教えてもらったものを食べさせるのが良いでしょう。
と、僕らのサマンサお迎え準備はこんな感じでした。
家の準備ができたらあとはお出迎え!
迎えに行く!!
迎えに行きましょう。
舞い上がって事故らないよう慎重に、安全運転で。
ショップで迎える場合は近所であることがほとんどだと思うので大丈夫だけど、ブリーダーさんなどから迎える場合はかなり長時間の移動になる場合もあるので、そんな場合には車にケージやシートベルトや座席に固定できて、転げ落ちたりしない囲われたタイプのクッションがあるので用意してあげましょう。
個人的には後者がオススメ。
ケージだと中の様子が分かり辛いので長距離移動で体調を崩したときなんかに気が付けないかもしれない。
一方後者は座席に固定できて揺れも少なく様子も見ていられるので安心。
可能であれば2人でお迎えに行き、運転手でない方が後部座席で子犬を見守っていられたら理想的。
家に到着したら、とりあえずしばらくの間静かなところで休ませてあげて、落ち着いたら家の中を散策させてみる。
サマンサは初めて会った時から人懐っこく、家に着くなり部屋の中を元気に走り回っていた。
するとほんの数分後に記念すべき1発目(?)部屋のど真ん中におしっこをしてしまった。
まぁ仕方ない、と掃除をしていたらそのすぐ傍で2回目、3回目…子犬の頃はトイレの回数が本当に多くて、当然トイレスペースでするなんてことを分かっているはずもないので初めのうちは我慢我慢。
そこばっかりは時間をかけて練習あるのみ。
しばらく走り回っていると突然スイッチが切れたように眠り、しばらくしたら起きてまた遊び、寝て、遊び、また寝てというのをたびたび繰り返すんじゃないかと思います。
ご飯を作る!
ごはんの食べさせ方は月齢によって様々。
幼犬の頃は水分でやわらかくしてから与えます。
ごはんの量・作り方は犬種や月齢によっても変わってくるので迎え元のショップやブリーダーさんに聞くのがベスト。
小さい体がらは想像もできないくらいたくさん食べるので心配になるかもしれませんが実際はそんなもの。
いつも見てもらっている獣医さんもたくさんご飯を食べて骨を強くする大事な時期だから少し多いぐらいの方が良いと言っていて、サマンサも自分の体と同じぐらいの大きさの器に、いくら水で膨らんでいたとはいえ器に山盛りのご飯をぺろりと平らげていた。
散歩に行く!
それからしばらくの間、幼かったサマンサはまだ完全に狂犬病の予防接種や混合ワクチンの接種ができていなかったためヘタに外を出歩くわけにもいかず、ここで活躍した人工芝を敷きつめた庭。
外で遊ぶときは庭の範囲内のみで遊んであげた。
そして初めての散歩。
ほんの数週間もすればあっという間に体重もどんどん増えてきて、体もしっかりし予防接種もできているのならついに散歩デビュー。
初めての外の世界に色んなものに興味津々だったり、怖がってあまり歩き回れなくなったりする子…色んなパターンがあると思います。
どちらにしろ、初めのうちは家の近くを歩くだけにしておいた方が良いかもしれない。
子犬の頃はまだ肉球が柔らかく、硬い地面の上を長時間歩いていると肉球を切ったりすることもあった。
もうひとつ、一番気を付けておいた方が良いことは「拾い食い」
道端に落ちているたばこの吸い殻やお菓子のゴミなんかを食べようとしてしまう、道端に落ちているゴミは一度食べてしまうと命に関わるようなモノがたくさんあるので、幼いうちの散歩は常に愛犬の眼先に何があるのかを確認しながら歩こう。
ちなみに雨の日の散歩。
個人的には無理に行かなくても良いんじゃないかと思っている。
濡れた体を乾かすのには時間がかかり風邪をひいてしまいそうだし、雨が耳に入って中に炎症を起こすのも恐い。(シェパードのように耳が立っている犬種は特に)
工夫をすれば家の中でも遊ぶ方法はあるので、雨の日はゆっくり家でくつろいでも良いかも。
ただ、
欲望に負けて、ただ僕が見たくて着せたレインコート姿は
とても可愛かった。
可愛い。(※これが最初で最後となった)
ドッグラン
身体もしっかりしてきて、予防接種類もバッチリできているならドッグランに連れて行っても良いかも。
犬同士の社会性を育むには最適の場所。
でもドッグランは連れて行けば自由に遊べるわけではなく、最低限のマナーというものがあるので知っておこう。
まず持っていくもの!
水 ・・・ 飲み水としてだけじゃなく、おしっこをしてしまった後に洗い流すためにも使う。ほとんどのランには備え付けの水飲み場や水道があるけれど、初めて行くランは念のため下調べをしておくと良いかも。
汚物入れ ・・・ 当然、う〇ちをしたらちゃんと拾おう。持ち帰るのが基本だけど、ランによっては回収ボックスを設置してくれていることも。
狂犬病・混合ワクチン予防接種証明書 ・・・ 超重要!これが無ければ入れないランがほとんど。予防接種を受けた病院などで接種後に貰えるので忘れずに持っていこう。ラン以外の犬連れ可の施設でも必要になることがあったりするので愛犬と出かける際は常に持ち歩くことを癖付けておいても良いかもしれない。
そしてドッグランで気を付けること!
まずランに入ってすぐにリードを外さない!!
これをやってしまっている人をよく見かける。「自分のとこの子は温厚だから大丈夫」と思っているのかもしれないが、先にランに入っている子たちはまだ他の犬と遊ぶことに慣れていないかもしれない。
顔見知りしか居ないというケースでも、ランで遊ぶことが大好きな犬たちはランに入った直後はかなりの興奮状態。そんな状態の時にちょっとした事で喧嘩になったりなどトラブルの原因になりかねないので、入場してからしばらくの間はリードを付けたまま他の子にゆっくり近づいて挨拶程度で留めよう。
逆に自分たちがランの中にいるときに他のお客さんが入場する素振りが見えたなら、同じように自分の愛犬にリードを付けて、入ってくる子が落ち着くまで待ってあげよう。
もしもどうしても相性が悪いという相手が居たのなら、無理をせず日を改めた方が良いかも。
お金を払ってるんだから、とか先に入っていたのに、なんて事は思わず、譲り合う気持ちを大切に。
次に、ランの中でおやつを食べさせるのはダメ!
自分の愛犬に食べさせようと思ったら他の子も集まってきてついつい食べさせてしまう・・・そんなとき、その子たちの中にアレルギー持ちの子が居たら最悪の場合命に係わる、なんてこともあるかもしれない。
自分の子にしかあげないから、とは言っても食べこぼしを他の子が拾って食べたら同じこと。持ち込まないことを徹底しよう。
とまぁ、ドッグランのマナーは大まかにはこんな感じ。
ドッグランに行き慣れていない頃は利用客が少ない時間を狙ってもいいかもしれない。
たとえば平日や、僕の体感では土日祝日でも午後よりは午前中の方が少ないのかな。
あまりに田舎のドッグランだと休日午後の利用客が多い時間を狙わないと数時間誰も来ないなんてこともあるので狙いどころが難しいけれど…まぁ、しばらく通ってみればなんとなく分かってくるでしょう(無責任)
時間の選び方は利用客の多い少ない以外にも快適な気温帯という見方もあって、ランによっては時間によっては影の範囲が広くなっていたりするので普段通いながらよくドッグランを観察してみよう。
教育の仕方
犬種やその子の性格によってやり方は違うだろうし、トレーナーでない僕のやり方が正しいかは分からない。
けれどもサマンサの元々の素質もあってか(親バカ)とてもいい子になってくれているのでとりあえず僕の経験をご紹介。
子犬だったサマンサを迎えて最初に教えたのは「トイレ」。
先述したように、当時はトイレスペースと居住スペースが隣接したケージを使っていて、この2つの空間を仕切ったり、開いたりできる構造だった。
様子を見ているとだんだん「あ、するな」と兆候が分かってくる。
その兆候が見られたらすぐにケージ内のトイレスペースに連れて行って隣の空間との仕切りも閉めてあげる。
つまり「トイレでちゃんとできる」が100%成功できるわけで…。
ちゃんとできたら出してあげてめちゃくちゃ褒めてあげよう。
ちなみに、犬種によっては(それこそシェパード)あまり褒めすぎると舐められる、みたいな記事をどこかで見たけれど、舐められるのはどこか別のところに原因があるだけで褒めすぎて悪影響ということはないんじゃないかと個人的には思っている。
個人的には。
褒めてあげると同時にトリーツ(おやつ)を食べさせてもいい。
とにかく、全ての犬の教育に言えることだと思うけれど、「〇〇すれば良いことがある!」という教え方が一番の近道なのかな。
「お手」や「お座り」なんかも基本的なやり方は全部同じ。
初めは当然「お手!」なんて言われても分かるはずもないので、「お手」と話しかけながら直接自分で愛犬の手を取ってあげて、褒めたりトリーツをあげる。それを繰り返していると「お手と言われたら手を出すと良いことがある!」と覚えてくれる。
このやり方はすべての教育に共通して使えます。
逆に悪いことをしてしまったとき。
叱るときのワードを端的なワードで統一しよう。
例えば我が家で言うと「やめ!」で統一していて、
通行人に吠えてしまったら「やめ!」
何かいたずらをしようとしたら「やめ!」
「やめ!」と言われたらとにかく今していることをやめる事を覚えさせ、
ちゃんとできたら褒めたりトリーツをあげたりする。
これもさっきと同じで、「これをしたら怒られる」よりも「こうすれば良いことがある!」と、楽しい印象を与えられるように教えてあげた方が短期間で覚えてくれている気がします。
繰り返しますが、トレーナーでもなんでもない僕の、実体験から生まれた僕なりの方法なので全ての犬に通用するわけではありません。
同じようにやってみたけどダメだったという場合はちゃんとしたトレーナーさんに正しいやり方を聞くことをおススメします。
と、こんな感じで
サマンサお迎えから1年ぐらいの間にやっていたことを簡単に紹介してみました。
細かく言えばまだまだあるし、うまくいかなかったこともたくさんあるんだけど、
とにかく!
サマンサは今現在とても良い子に成長してくれています。
何度も言うように、このやり方がすべての子に通用するわけでは決してありませんが、これから始めて大型犬(小・中型犬も)迎えることになったファミリーの手助けになれば幸いです。
また何か思いついたらどんどん発信していきます。
ではまた。
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