大型犬と暮らす上で定期的にやってくる一大イベント。
それがお風呂。
何を大げさな、と思う人が居るかもしれないけれど、大型犬のお風呂の大変さは身体を洗うだけにあらず。
…まぁその子の性格にもよるんだけれど。
お風呂が大好きな子は苦労しないんだろうけど、逆に嫌いな子となるとお風呂に入れられる!という気配を察知した瞬間床にごろんと寝転がり全身でイヤイヤアピール。
サマンサもお風呂とわかるとこの表情。
体重が30㎏を超えることもある大型犬に抵抗されると浴室に入れるというだけのことでどれだけの苦労することか…。
あんまり嫌がれるようならもうムリに入れようとはせず、ボディシートなどで身体を拭いてあげるぐらいで勘弁してあげるしかなさそう。
サマンサもお風呂は苦手…なのだけれど、「お風呂に行くよ」と声を掛けると渋々脱衣所までやってきて、特大の溜息を吐きながら浴室まで入ってくる。
本当はイヤなんだけれど、僕や妻の傍を離れるのはもっとイヤな可愛いやつ。
ともあれやっとこさサマンサの入浴シーン。
分かりやすいほどの不機嫌オーラ。
気にしていても仕方がない。
嫌がることはせめて素早く終わらてやろうと黙々と手を進めます。
この頃はちょうど換毛期だったこともあり、シャワーで流すだけで全身の抜け毛がズルズル…。
ダブルコートの犬は特に抜け毛が多いので、抜け毛が流れるからと適当に流していたら一瞬で排水溝が詰まってしまうので近くにビニール袋なんかを置いておいて定期的に拾い集める事をオススメ。
シャンプーは直に身体に付けるのは良くないと聞いたので、洗面器にぬるま湯を溜め、そこにシャンプーを溶かして泡立ててから使うようにしています。
道具は使わず基本的には素手のみで、身体に傷ができていないかだとか、変なしこりのようなものが無いかだとかを確認しながら全身を洗いなるべく手早く、手短に。
シャンプーが終わったら今度は洗い流す。
角に追い詰められたサマンサ。
僕がイジメているように見られるのでやめてほしい。
しっかりとシャンプーを洗い流したら…個人的に大型犬のお風呂で最も大変だと思っている、ドライヤー。
浴室に居る間は諦めて静かに座っているサマンサも、バスタオルを手に取った瞬間地獄の時間がようやく終わった!と満面の笑みで大喜び。
脱衣所に加勢に来た妻に対しても尻尾をブンブン降り回して大喜び。
この一騒動の後、脱衣所はサマンサの抜け毛で床も壁も毛だらけになり…
ある時ひらめいた。
シャンプー終わりのびしょ濡れのサマンサ。
脱衣所で大はしゃぎして後で掃除しなきゃいけない手間を考えたら、部屋の床が多少濡れてしまっても構わないから風呂場からリビング全速力で駆け抜けて庭へ直行!
冬場だとさすがに風邪を引いてしまうだろうかと一瞬考えたものの、雪が降るほど冷え込んだ日だろうが川の中に嬉々として飛び込んでいくサマンサの姿を思い出しそんな懸念は吹き飛んだ。
庭ならばどれだけ毛が舞おうと関係ない!
風もほどよく吹いているのでドライヤーも必要なく、密室の脱衣所よりはずーっと乾きが早いように感じます。
ある程度乾いたらそのまま乾燥ついでに日課のお散歩。
自宅に帰るころにはすっかり乾いている。
庭で乾かすのであれば最初から庭でシャンプーすれば…とも考え何度かやってみたのだけれど、
お風呂は大嫌いなサマンサ、庭で水浴びするのは大好きというよくわからんところがある。
密室が嫌なのかな。
ともかく、庭でシャンプーしようとすると「遊んでくれてる!」と勘違いしてテンションが爆上がり。
庭を駆け回ってシャンプーどころじゃない。
それならサマンサには申し訳ないけれど、浴室で落ち込んで大人しくしてくれている方が手早くお風呂を済ませる事ができるので、僕にとってもサマンサにとっても負担が少なく済むので我慢してもらいます。
こんな感じで大型犬はお風呂に入れるたびに大騒ぎ。
ドッグサロンに任せるのも一つの手ではあるけれど、大型犬となると料金もお高めだしなにより…自分が身をもって知っている苦労をいくらそれを生業としているお店とはいえ同じ思いをさせてしまうというのは何だか申し訳ない。
…サロンの店員さんにシャンプーされてしょんぼりしているサマンサをガラス越しに眺めてみたいという気持ちが無いではないけれど。
とはいえ一度くらいはちゃんとしたお店でピカピカのフワフワにサマンサもなってみたいかもしれない。
いつかお風呂ギライを克服できる日が来たなら一度サロンも経験させてみようと思います。
ではまた。
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